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大豆300Aレポート#05

技術顧問によるワンポイントアドバイス

〜【大豆300AレポートNo.2(後編)】大豆多収のための土づくりのポイント〜

【大豆300AレポートNo.2(後編)】大豆多収のための土づくりのポイント

有機物の投入で地力向上をはかる前田さんの取組を紹介した前回に引続き、今回は地力向上についてクボタの松永亮一技術顧問が解説。
ポイントは、地力窒素量を高めることと、根粒による窒素固定を妨げないことです。
(この記事は、平成27年5月15日発行のクボタの営農ソリューション『大豆300AレポートNo.2』を元に構成しています)

クボタ技術顧問が動画でワンポイントアドバイス!→解説動画はこちらから

地力窒素供給について

 大豆の根は非常に根圏が広く、局所に施用する肥料を効率良く使えるような根張りをしていません。また、肥料窒素は効果がすぐに期待できるものの効果は短く、根粒の活性を抑制してしまいます。しかしながら、地力窒素※1 の場合は、ゆっくりと効いてくるため、大豆にとって利用しやすい窒素形態で、根粒菌による窒素固定の働きが阻害されません。
 そういう観点から地力窒素量を高めることと、根粒による窒素固定を妨げないことの2 点が、土づくりで大事なポイントになります。前田さんの場合は、有機物であるヘアリーベッチを積極的に作り、土壌に還元して地力窒素の改善に努められています。これは長い目で見ると、非常に安定した多収のための大きな1つ武器となります。
※1 土壌有機物が分解し、作物が利用できるようになった無機能窒素をさす

土づくりのポイント

 大豆における土づくりとは、他の作物と輪作することと、有機物を土壌に還元していくこと。この2 つが基本になります。有機物の還元で一番簡単な方法の1つとして前作が水稲の場合は、稲わらを施用します。この時、稲わらの腐食を促進させるため、同時に石灰窒素を散布することが有効です。
 土づくりにあたっては、まずは自分の圃場で不足しているものを見極め、目的を明確にすることです。土壌がガチガチで通気性・排水性が悪い場合には、物理性の改善を主目的に、ゆっくり分解が進むような炭素率(C/N 比)※2 が高い有機物を投入することが重要です。また、化学性の改善を目的に行う場合は、窒素含量が高い鶏糞やマメ科の緑肥をすき込みます。土づくりは単年度での効果を期待するだけでなく、積み重ねていくことで、土壌の改善が進みます。
※2 有機物に含まれている炭素(C)量とチッソ(N) 量の比率

緑肥栽培のポイント

 ヘアリーベッチは大豆と同じで湿害に弱いため、必ず播種前の秋に額縁明きょを施工して、排水対策を行います。
寒冷地で播種する場合は、寒くなる前に播種し、ある程度生育を確保してから積雪期を迎えることが重要です。秋まきでは晩生の品種を選定します。早生品種の場合、耐寒性・耐雪性が弱く枯れてしまうためです。緑肥効果を高めるため、できるだけバイオマスを増やして土壌に還元させることが大切です。すき込みは大豆の播種時期に合わせて1週間から10日前に行います。

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大豆300Aレポート バックナンバー
#01 【大豆300Aレポート】連載開始!
#02 【大豆300AレポートNo.1(前編)】徹底的な排水対策で単収300kgを目指す!
#03 【大豆300AレポートNo.1(後編)】排水性を大きく向上させる「地表排水」と「地下排水」
#04 【大豆300AレポートNo.2(前編)】継続した土づくりで、地力改善!

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