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鉄コーティング直播の安定栽培のため、麦跡の輪換田の均平作業を行いました

  • 福井県丹生郡越前町 / 農事組合法人みずほ 理事長 清水 則雄さま
  • 水稲18ha 内、鉄コーティング直播7.8ha(コシヒカリ3ha・あきさかり3ha・タンチョウモチ1.8ha) 大麦:9ha、そば:6ha、大豆:3ha 農作業受託:5ha
  • 栽培管理
  • 福井県
  • 農事組合法人みずほ 理事長 清水則雄さま
  • 2016/09/04

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前回の生育調査から約40日後の8月1日。出穂直前となった「農事組合法人みずほ」さまのほ場にお伺いをしました。7月に入り、曇天の影響で、いもち病が発生しましたが、しっかりと防除して対処。茎質は良好で登熟条件の良い稲に生長し、収量・品質ともに期待が持てることが確認されました。今回は輪換田におけるそばの播種前に、土壌の乾く転作期間を活用して、レーザーレベラーによる均平作業も行いました。

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早めの防除で、いもち病を防ぎます

直播の生育は順調で、例年並の作柄だと感じています。今年の7月は天候が少しどんよりとしていたので、葉いもち病が多く発生しました。葉いもち病は湿気があって、どんよりとして風がない時期に2、3日気温の高い日が続くと必ず出てきます。葉いもち病が発生すると、それが穂いもちにつながり、収量・品質が低下するので、なるべく早く防除を行わないと、被害が拡大します。特に直播は移植と違い、播種同時に殺虫殺菌剤を散布してはいないので、7月23、24日に 背負動力散布機を使い、ナイヤガラホースで粉剤による防除を行いました。この一度の防除で症状は止まったかなと思います。

鉄コの教室での実証とは別に播種同時殺虫殺菌剤施薬機「土なかくん」の実証試験を合わせて行っているのですが、そのほ場ではいもち病は発生しなかったので防除はしていません。かなり効果があったのだと考えています。

出穂まで中干しは続けています

6月20日に中干しを始めてから今日に至るまで、1回も水は入れていません。適当に雨が降ってくれれば、穂が出るぐらいまでは中干しを続けます。コシヒカリの出穂予想時期が8月6日、あきさかりが8月8日で、少し穂が出始めていた事もあって入水を始めました。穂が出始めてくると登熟させるために水分が必要です。水管理としては、全体に水が行き渡るまで一度入れて、土が濡れた程度で止めます。土が乾くとまた水を入れる。このような水管理を収穫の1週間前まで行います。

また、側条一発施肥を行っていますが、幼穂形成期以降も葉色が黄色になっている場合は登熟性を高めるために、穂肥を行っています。今年の場合、あきさかりの穂肥を考えています。

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 麦を刈った後、土が乾いているこの時期にレベラーをかけます

 今年の5月末に収穫した麦のほ場に今度はお盆にかけてそばを播きます。その前にレベラー機械を用いてほ場全体の均平を図るのですが、そばのためにするのではなく、来年、再来年の水稲のために、今の時期にレベラーをかけます。綺麗にレベラー作業を実施するには、乾いた土でないと、高いところから引っ張って低いところに持っていく時に排土板に土が付着して、持っていけなくなります。

均平作業をできる状態にするには、麦を刈って全く水を張っていない状態にし、プラウをかけてもう一度土を乾かします。あまり水平でないほ場にはプラウ耕うんを、ある程度の水平が出ていると思われたほ場では普通のロータリーで耕うんをしてからレベラー作業を実施する方法を行っています。均平作業は直播、移植に関係なく、米を作るためにはどうしても均平でないと作りにくい。ですので、レベラーをかけておくと、ある程度の水平が出て勾配も綺麗で水を溜める事や排水作業も楽になります。3年に1回かけておくとある程度の均平度を維持できます。

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㈱クボタ アグリソリューション推進部 
齋藤 祐幸 技術顧問

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収量、品質も良い米が取れるという期待が持てます

生育調査の結果、コシヒカリは草丈が95cm茎数が396本でした。前回の調査では、最高分けつ期頃で茎数が約570本ありましたので、有効茎歩合が約65%となりますので標準的な稲の出来具合になっています。最高茎数もそれほど多くないので、茎質の非常に良い、登熟の条件も良い稲になっています。粒数もとれていて、夏の天候状況も非常に良いとの予想ですので、収量を獲りながら、品質もまた良い米が穫れるのではという期待が持てます。

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(ポイント1) 水は必要な量だけ入れる!

出穂が近くなると水をなみなみと入れる管理を、20年くらい前まではしていましたが、最近では必要な量だけ水があれば大丈夫です。フェーン現象などが来る場合には、稲体から水分が収奪されるので、たくさん水を入れる必要がありますが、基本的には全体に行き渡った状態から水が無くなるまで待って、更にまた入水することを繰り返す、いわゆる飽水管理を行います。このような管理を続けてもらえれば、根も痛める事なく登熟を迎えられると思います。

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(ポイント2) 追肥は臨機応変に!

昔は収量を上げるためや倒伏させないために出穂してから、追肥を施していましたが、ここ20年はやらない傾向にあります。よほど色がさめている状態なら追肥をしますが、みずほさまのほ場は有機が入っているので、色の急激な落ちは今後ないと予測されています。ただ、晩生の品種ですと、肥料をやっても極端な被害は出ず、むしろクズになる部分が実って、収量的、品質的に良くなることがあります。晩生の品種は状況を見ながら臨機応変に追肥をしても良いと思います。

 

(ポイント3) そばの播種前は土壌が乾燥しているので、均平作業の適期

レベラー作業をされていましたが、次のそばのためではなく、その先の稲のためにしていると思います。レベラーできっちりと下地を作っておくことにより春先の作業が簡便に出来る。ひと手間をかけることによって、高低差もなく、なおかつ均平なほ場となり代かきも簡便にでき、苗立ち状態もそのおかげで良くなったと考えます。レベラー作業は毎年行えれば理想ですが、みずほさまのように、3年に1回かけることは、ブロックローテーションで稲麦大豆の作付体系を組む場合、作物と作物のつなぎの部分で作業ができないこともありますので、麦の収穫が終わり、土壌が乾いて、ある程度地耐力がある場所でプラウ耕をしたうえでレーザーレベラーで均平を図るには非常に良い時期だと思います。

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