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移植と直播による作期分散で、 適期収穫と乾燥・調製施設の有効利用が図れています!

  • 福井県丹生郡越前町 / 農事組合法人みずほ 理事長 清水 則雄さま
  • 水稲18ha 内、鉄コーティング直播7.8ha(コシヒカリ3ha・あきさかり3ha・タンチョウモチ1.8ha) 大麦:9ha、そば:6ha、大豆:3ha 農作業受託:5ha
  • 収穫
  • 福井県
  • 農事組合法人みずほ 理事長 清水則雄さま
  • 2016/09/26

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8月中旬、移植のハナエチゼンから始まった「農事組合法人みずほ」さまの今年度の収穫作業。天候にも恵まれ、順調に生育した鉄コーティング直播のコシヒカリも、9月10日、ついに待望の収穫を迎えました。移植と直播を組み合わせることで作期分散を図り、効率の良い収穫作業を展開する清水さまに、今年の結果と今後の課題についてお話を伺いました。

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天候に恵まれ、高温障害もなく、水管理は楽でした

出穂期以降も、飽水管理を行ってきましたが、水を入れようと考えると雨が降ったので、登熟期間のかん水は1、2回程度です。天候に恵まれた夏だったので、水管理はそれほど難しくありませんでした。気温は稲にとってはもう少し涼しい方が適しているとは思いますが、昨年は出ていた高温障害による乳白米も発生していましてが、今年はほとんど出ていません。

直播ほ場の落水は、大体お盆明けだったと思います。夢ごこちを収穫した後の8月末頃に完全に落水をしました。穂の登熟性を高めるためには、本来は収穫の1週間前までは水分を保たせたかったのですが、このほ場は、跡作の麦作に向けて土を乾かして、麦の生育がよくなるように少し早めに落としました。

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移植と直播で1週間の作期分散が図られ、適期収穫が可能になりました

今年の移植栽培の収穫作業は、今年は8月21日から始まりました。まず、ハナエチゼンを約3日間で刈り終え、27、28日ぐらいから、夢ごこちの刈取りました。夢ごこちは面積が少ないので約1日で終わって、その後、9月3日にコシヒカリを刈り始めました。そして、9月10日から、直播の刈取りとなり、移植と直播に関しては約1週間の差が生まれました。

刈取面積は、私のところだけですと16~17ha。作業委託を入れると18~19haです。コンバインは5条刈1台ですので、移植だけなら、少し早めに刈取作業を始めないといけないとか、刈り遅れが出たりすると思います。直播きを導入すればこのようなことはなく、適期収穫ができます。

また、乾燥・調製施設の処理能力が、大体2haぐらいですので、1週間くらいずれてくると効率よく休まずに作業できます。いい具合です。そういう意味でも、直播はどうしても続けていかなければならないと考えています。

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今年の直播の収量は移植の1俵落ち。それでも取組む価値がある!

収量については、収穫を終えた移植のコシヒカリは、8俵半から9俵ありました。直播は刈取りが始まったばかりですので、まだ全体は把握できていませんが、籾摺りを始めた段階で、今年は、移植と比べて1俵から最悪1俵半程度少ない感じがします。直播の目標が8俵だったんですが、今年は8俵に届かないかも知れません。しかし、移植と1俵の収量差がでても、「苗代がいらない」「作業が楽」「適期の収穫が出来る」という事を考えると十分取り組む価値があると思います。

収量減の要因として今、感じているのは水管理です。中干しを強くしすぎたかなと。水を入れる間隔が長かったように思います。かん水の間隔が長く、乾き過ぎた時期があったので、根を傷めてしまったのではないかと感じています。また、2回目の除草剤の水管理の時に、乾かし方が強すぎて、その時からのヒエが残って今、出ているような感じです。もう少しそこで水を張っておけばよかったと思います。乾かす事はうまくいっていたので、中干しの時期にはしっかりと乾かして、水を張る回数を1、2回増やすことで、来年は収量を増やしていきたいです。あとは紋枯病が散見されたことや、ここ2〜3年前から特に増えてきたホタルイという雑草に対しても対策を考えて行きたいと思います。

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今年の鉄コ直播は80%。課題を克服して来年も取組みます!

今年の鉄コーティング直播を採点すれば80点ぐらいですね。もう少し収量が欲しいところで、それに関して、100点とは言い切れないので、春先から考えて80点ぐらいだと思います。20点を課題にして、来年、さらに力を注いで鉄コーティング直播に取り組んでいきたいですね。作期の分散で考えると鉄コーティング直播は、やめられないと思います。逆にふやしていかなければならないと思います。その中で収量を増やしていくにはどうすればいいか、それを考えていきます。来年はとりあえず、減反面積が少し少なくなるので19ha近くが水田になります。できれば直播を9ha〜10haまで拡大したいと思っています。

また、コストの面では、肥料代の削減を図るために、肥料業者に特別に化学肥料を配合してもらって、鶏糞と合わせて、肥料代が2割3割安くなっています。この肥料は今年から取り組み始めたので、来年もこういう取組みを続けてコスト削減につなげられればと思います。

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㈱クボタ アグリソリューション推進部 
齋藤 祐幸 技術顧問

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坪刈り調査で㎡当たり穂数335本。470~490kgと推測

コシヒカリの実証ほ場を収穫日の朝、2ヶ所坪刈調査した結果、㎡当たりの穂数は、平均で335本でした。一般的な移植のコシヒカリの目標値からすると、少し足りない感じはしますが、全体的な直播の出来としては悪くはありません。335本/㎡に一般的なコシヒカリの1穂粒数や千粒重、登熟歩合等から試算しますと470kg、千粒重が重くなりますと490kg、8俵くらいだと推測します。

水管理については、8月下旬に生育調査を実施した際、少し乾き過ぎているような気がしました。調査では、稈長が90cm、穂長が18cmと良い稲姿をしていたんですが、その点、登熟の部分で制限を受けて、収量が少し上がらなかったのかもしれません。

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直播導入で、余裕を持った秋作業を実践

直播と移植の成熟期のずれは、一般的には1週間〜10日あります。みずほ様の場合は、17haくらいの水田を管理されているので、正直に言いますと直播を導入しなくてもがんばればできる面積ではあるんですが、秋の天候は不安定ですし、収穫可能日の比率を60%〜80%と考えると直播を入れることによって、作業の幅が大幅に広がって、作業者も余裕を持って作業できますので、そういう意味でも、農作業の安全や、一時に労働負荷がかかる心配もなくなり、直播を導入するメリットは非常に高いと考えます。

直播向きのあきさかりは9月17日から収穫

みずほ様のほ場にはあきさかりも栽培をされていますが、この品種は稈長が短く、多少肥料を散布しても倒れません。直播のコシヒカリの収穫から1週間後の9月17日から収穫を行いましたので、品種による作業分散が図られています。直播での収量が少なくなる部分を肥料でカバーできることは、直播でも収量を落とすことのない、非常に良い品種だと考えます。

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