米どころでも乗用全自動野菜移植機が「軽労化」「効率的な複合経営」に貢献 お気に入りに追加
クボタ乗用全自動野菜移植機SKP-200ユーザーインタビュー
お気に入りに追加

米価の下落傾向が続く昨今、古くから続く米どころであっても、農業経営の多角化のために、野菜作を取り入れる農家の方々が増えてきています。
今回は水田主体の農業地帯として知られる北陸地方、福井県と富山県で、それぞれ水稲、麦・大豆等を経営の主軸に据えながらも、高能率・高精度な移植作業が行える、クボタ乗用全自動野菜移植機SKP-200を導入し、葉物野菜の栽培にも積極的に取り組まれているお客様に、移植機導入の狙いと効果、水田地帯で野菜に取り組む意義についてお話を伺いました。

インタビュー映像

乗ったまま旋回できて体がラク、作業もはかどる

田植機のように扱える乗用全自動野菜移植機で、作業能率も大幅アップ

福井県鯖江市で、水稲80ha、転作の大麦、そば、大豆計64haに加え、ブロッコリー6haを栽培しているという農事組合法人ファーム東陽様。同社の監事を務め、積極的に露地園芸の導入を図ってきたという吉村さんはその狙いについて、「将来的な組織、経営の維持のため」と語ります。「米の需要が減る中で、このままではいけないという危機感があったんです。そこで先を見据え、まだ体力のあるうちに野菜栽培の技術を身につけ、経営に活かしていきたいと考えました」。品目にブロッコリーを選んだのは、採算性の高さが魅力だったと言います。
ブロッコリーを移植するに際して、以前は半自動野菜移植機を使っていたという吉村さん。そこには課題があったそうで、「旋回する時に、一旦機械から降りて、機体の前を持ち上げるようにしないといけなかったんです。これが結構力も要るし、負担でしたね。後は作業能率。1日に50a位が限度でした」。こうした問題が、SKP-200を導入したことで一気に解決したと言います。「旋回は乗ったままできるようになってラクになりました。操作もほぼ田植機と同じですから、すぐに慣れましたね。作業能率もぐんと上がって、1日あれば1.3haは終えてしまえます」。こうした効果を受けて、今後ますます野菜作に力を振り向けられるようになると吉村さんは期待しています。

将来的には、ブロッコリー以外の品目にもチャレンジしてみたいという吉村さん

乗用型なので作業はもちろん、旋回もラクになる

一番のメリットは苗投入からの解放

自動機体水平制御(モンロー機構)で高速・高精度な作業が可能に

水稲、ハトムギ、えごま、さらにはキャベツ、えだまめ、さといも、にんじん、施設園芸まで、多彩な品目の栽培を手がけている富山県高岡市の有限会社中山農産様。代表取締役の中山さんは、「やはり米価の問題が大きいです。米に代わる経営の柱になるものを、もう1つでも2つでも持ちたいという思いで、ここまで手を広げてきました」とその経緯を語ります。「キャベツも最初は30aからのスタートで、当時は半自動野菜移植機でも十分に対応できていたんですが、段々と面積を増やしてきて現在の8haにもなると、手で苗を投入し続けるというのがとにかく大変で。腱鞘炎になるんじゃないかと思うくらい辛かったんです」。この問題を解決するべく導入したのがSKP-200でした。「セルトレイを供給すれば、後は苗取りから植付けまで全自動ですから、本当にラクになりました」。さらに植付精度の良さにも感心したという中山さん。「モンロー(自動機体水平制御)のおかげでしょうね。以前の機械もモンローは付いていたんですが、手動だったもので、多少の煩わしさがありましたがそれもなく、うね天面の傾きに自動で追従してくれるので、それが精度の良さにつながっていると思います」。キャベツの他、えごまの植付けにもSKP-200を活用しているという中山さん。「導入した価値は十分にありましたね」と、その性能に満足しています。

「株間の変更が、運転中でもボタン操作で簡単にできるのもいいですね」とSKP-200を評価する中山さん

自動モンローの働きにより、高精度な植付けが高能率に行える

関連製品

注目の記事

“旬”なキーワード

よく一緒にみられている情報