こんな方にオススメ!

●規模拡大を目指す方
●育苗ハウスを効率的に運用したい方
●春作業の省力化を図りたい方
●稲の株張は十分にしているが、収量・品質が伸び悩んでいる方

水稲疎植栽培

水稲疎植栽培とは

従来の機械移植栽培の標準的な栽植密度(条間:30cm×株間:16〜18cm、坪当たり70〜60株)に対して、株間を広くして栽植密度を減らす(株間:21〜30cm、坪当たり:50~37株)栽培です。

※品種、地力、圃場立地条件、技術習熟度に合わせて、株間を設定して下さい。

★気候・土壌条件や品種に合った栽植密度とする

水稲疎植栽培は、ただ株間が広ければ良いというものではありません。クボタでは、安定高品質米生産を重視して、栽植密度を選択いただくようおすすめしています。※

※気象変動、地力、地域、品種、作型など様々な条件のもとに、収量・品質・食味・経営の安定を優先し、各地での実証結果に基づいて、坪50(株間21cm)、45株(株間24cm)、37株(株間30㎝)からお選びいただくことを推奨しています。寒冷地、高標高地、冷水田など、分げつ発生が緩慢な条件では、無理な疎植で収量や品質が安定しないリスクがあります。

水稲疎植栽培のメリット

その①省力・低コスト化

慣行に比べ、株間を広くとる疎植栽培は、その分、単位面積当たりの苗箱の数を減らすことができ、省力・低コスト化を図ることができます。また、苗箱の運搬量や田植機への補給回数を減らすことができ労働負荷の軽減が可能です。

※出典:平成27年度 全国システム化研究会(高知県)

■収量・品質が安定

● 密播(高密度播種育苗栽培)との組合せについて

密播栽培と疎植栽培はどちらも苗箱の数を減らすことができるので、組み合わせて、「密播疎植」と呼ばれています。しかし、密播苗移植と疎植は、いずれも面積当たりの茎数確保が緩慢ですのでこれらを組み合わせることは必ずしも得策ではありません。過度な疎植は、減収や品質低下を招く恐れがあります。密播栽培の場合は、品種、作期、圃場の地力、温度条件等を考慮しつつ、栽植密度を坪当たり50株以下としないよう、無理がない程度に調節しましょう。

その②強い稲が育つ

省力・低コスト化もさることながら、疎植栽培最大のメリットは、稲が持つ本来の分げつ力を引き出し、効率良く穂数を確保できること。一方、無理な疎植では、穂揃いが悪くなり、品質低下のおそれが生じます。

NW6S-F-GS

NW8S-F-GS

SSY6・SSY8

1. 疎植もきれいに植える

軌跡の重なりが少ないので、爪先で田面を荒らしません。疎植でも密播でも、もちろん通常の栽培も全て1台で、きれいな植付けを実現します。

2. 疎植も通常の速度で植える

従来のような車速けん制(20%減速)の必要がないので、最大速度1.85m/sで植えることができます。

3. 疎植でも正確な株間、正確な施肥量を実現

株間キープ スリップしやすいほ場でも、正確な株間で植付けます。
施肥量キープ スリップしやすいほ場でも、正確な施肥量で散布します。

4. 操作は手元で楽々

大型カラー液晶パネルとマルチスイッチで作業条件(株間・植付深さ・苗取量)等の設定が座ったままラクに行えます。
また4パターンの植付軌跡採用で密植から疎植まで高速でもきれいな植付けを実現します。

■植付けイメージ

[★]疎植でも殺虫殺菌剤を正確に土中施用でき防除効果が安定
植付けと同時に殺虫殺菌剤を肥料とともに土中に施薬できます。10aあたり1㎏の散布が可能であり、箱数が減っても薬効が安定します。

5. 疎植もKSAS対応機で

ほ場ごとに設定した施肥量データや株間の設定も、KSASモバイルで田植機に送信することで、施肥量を電動で自動調整、狙ったとおりの株間で植付します。

GS田植機がさらに向上

直進キープ

直進時に自動操舵ができるので、不慣れな方でも簡単真っ直ぐに。熟練者も労力軽減で作業効率アップに。

条間アシスト

隣接合わせ時の「ズレ」をお知らせし、アシストするので「直進キープ機能」が更に使いやすくなりました。

クボタニューきんぱ播種機の活用で健康な苗づくり

田植時の欠株の発生は、慣行栽培以上に収量に影響するので、健苗づくりと欠株の発生を抑えるためには、催芽籾を均一に播く必要があります。「ニューきんぱ播種機」を使うと均一な播種が可能です。

▲うす播きから密播まで均一な播種が可能なニューきんぱ播種機

中苗(80~120g)の播種状態